さぬき市で出張買取 重要文化財 修理工事報告書 考古学関連書籍など
さぬき市のお客様のところへお伺いしました。
お電話でお聞きした時は考古学関連や発掘調査の報告書などが沢山あるとの事でした。
冊数もかなりあるようでしたので
「お値段お付けできる物か一度拝見させて頂きます。」くらいの感じでお受けしていたのですが、
いざお伺いしてみると最初に目を引いたのは大量の重要文化財関連の修理工事報告書。
社寺建築や城閣などの重要文化財の修繕工事が行われた時に作られるもので、
一般的に新刊書店で販売されている本とは違います。刊行部数も1冊につき数百程度の物が多いです。
それが県別に整理され全国の物、数にして千数百冊きれいに並べられていました。
おそらく大学などにある図書館にこのまま移しても良いレベルの物ではないでしょうか。
ご依頼主様がお仕事で使われていた物との事でしたが、
個人でこのレベルまで所有されている方は本当に少ないと思います。
通常の出張買取として当店のみで査定して金額を提示する事は出来ましたが、
一度にこれほどの数が出るという事はあまりないので、
このまま古書市会に代理出品という形で出品してみる方が良いのではないかと思い、
お客様の方に提案させて頂きました。
古本屋の市会というのは古書組合に所属している多種多様の古本屋さんが、本や商品を持ち寄り、
それをセリ市のような形で売り買い・交換する場所です。
そこにはそれぞれの古本屋さんの得意分野、専門分野があり、
ある意味現在の古書の市場価値というのが決められている場所でもあります。
代理出品というのは一度お客様から商品をお預かりする形で、
こちらが古書市会で入札が入りやすいように整理、出品準備をして市会に出品。
そこで売れた出来高によってお客様に買取代金をお支払いするという形になります。
必ずしも買取でお受けする場合よりお値段が高くなるという物ではありませんが、
本に対して正当な現在の価値が付きます。
ご依頼主様にその旨を相談したところご了承頂けたので、
古書市会との日程の都合もあり、あらためて1週間後にお伺いして作業開始。
かなりの量があったので、同じ香川県の古本屋さんに助っ人で来て頂く事になりました。
大量の荷物がある場合や特殊な物を扱う時など、
個人の古本屋さん同士が協力して仕事をする事は結構あります。
半日ほどかけて出品準備、運搬作業など。
途中ご依頼主様からコーヒーを頂き、携われていたお仕事のお話を聞かせてもらいましたが、
私にとっては初めてお伺いするような事ばかりで大変勉強になりました。
蔵書や趣味物というのは多かれ少なかれジャンル問わず、その方の人生や趣味趣向が詰まっている物で、
それをお預かりして次に必要な方へ渡すのが仕事の我々は、
ご依頼主様の考えや人生の一部に触れる形になります。
買取の際にそういった本や物を扱う時がこの仕事で一番楽しい時間でもあります。
お受けさせて頂いた仕事としても良い経験をさせて頂きました。
この度は当店にご依頼頂きありがとうございました。
今回お預かりさせて頂いた書籍は当店がいつも参加させて頂いている大阪古書組合の市会、
年末にある新興会歳末特別市会に出品する予定です。
このブログを読まれた同業者の皆様、沢山のご入札よろしくお願い致します。
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